らぶらぶティータイム(アクトレス、2001年)

 「おいちょっと!『らぶらぶティータイム』って格無くねーか?」*1との指摘はごもっとも。一心不乱の大奇ゲー『七巴の剣』、全ての駄エロADVのお手本『Cage』、ザ・自己否認《人妻麻雀》に比べればいかにもぬるい。ぬるいのだが、そのぬるさの中にどうしようもない微妙さを飼っているのがこのゲーム。
 ゲームの内容を一言で言うと、piaキャロ亜流。まあなんかファミレスを舞台にぬっるーいラブコメをしてくれます。正確にはしてくれているはずですが、メインヒロインなんてさらっとシカトこいたので良く知りません。どうにもこうにも俺様は葉子って名前が事のほか好きだし、ウェイトレスゲーならマネージャー、学園ゲーならまっすぐ教師なので、子持ち未亡人のお隣さん、葉子さんへ一直線。いやーこいつがスゲえ。喘ぎが全部あっあっああー。手抜きにもほどがある。ええ、まあ他の連中も似たようなものです。
 唯一そんなんでもないのがメインヒロインの母親の蛍さん。主人公をそれはもうエロエロしく弄んでくださる一方で肉欲にずぶずぶ溺れてくださるわけですが、なんか、一人気合の入り方が違います。メインヒロイン(名前忘れた。里美っていうのかへー。・・・すぐ忘れるな、きっと。なんか眼鏡っ娘のかすりちゃんていうのはほんのり覚えてたよ)とか、もうマジおまけ。ヅマゲーマーとしてはまあ基本的には望むところで、欲を言えばその情熱の三分の一を葉子さんに向けて欲しかった。
 蛍さんに費やされた異様な情熱とは裏腹に、全体の仕上げは驚くほど適当。無口系元アスリート(だったって今初めて知った)育枝ちゃんのキャラ立たなさとかはもう神。志の低さと母親にだけ比重のかかった母娘どんぶりが、いろんなバランスを崩している、中途半端なことこの上ない、まさしく微妙なゲーム。
 絵とかむしろ好きな部類なんだけどな。