女教師(アトリエかぐや、2002年)

 早くもネタ枯れって感じですが。
 世間では傑作とされているゲームですし、大枠ではその評価に異存はありません。多少卑語がクドいものの、質の高い抜きゲーではあると思います。
 一番のお気に入りは麻美先生。もう隠すつもりもないらしいぞ。
 概要を説明しておきますか? おきます。主人公が二人いますが、ザッピングとかそういう高級なモンではないです。最初にどっちか選んで、でその選んだほうによって凌辱ルートか誘惑ルートか決まるという、それだけのもんです。主人公は女教師人種を憎悪するイケメン伊達くんか女教師のエロ心をくすぐるショタの水樹くんかのどっちか。
 伊達くんが凌辱ルートで、この人はまともな人です。まともなレイプさんです。いや常習的強姦者ってだけでまともじゃないんだけどさ。今更それ言ったってはじまんええだろ。こっちのルートだと教師たちが揃ってイヤな人なので、痛快ですらあります。特に歌穂先生。奈緒は無茶苦茶可愛いし言う事ないです。
 で、問題の水樹くん。流石にこの人は、発達段階が遅れすぎているのではないでしょうか? いやなんか高校生として問題あるって、この白痴っぷりは。まあそんな問題のあるショタくんに母性本能を刺激されまくる麻美先生と理奈先生はいちおまっとうなわけですが。
 歌穂先生はおかしいです。公式のキャラ紹介にある、「実は冷酷で、自分の 思い通りにならない劣等生たちをゴミ扱いするような一面を見せる」という性質を、誘惑ルートでは剥き出しにしてきます。哀れ水樹くんはこの真性サディストに殴られ、蹴られ、犯され、大好きな理奈先生も辱めさせられ、すっかり奴隷になってしまいます。・・・そういう特殊な性癖は注意書きをどっかに書いておいてください。別に調教されゲーを否定するわけじゃないけど、いちおメインヒロインなのに、こんなマニアックな路線でいいのかと疑問を抱かざるを得ないわけです。
 それから、ヤらせてくれないけど妹を宛がってくれる炎之華先生シナリオもヘンだと思います。いや、同年代の女の子とフツーに恋愛するまっとうなルートと言えばそうなんだけどさ、でも女教師なんてタイトルのゲームを買う層はなんかべつにそんなロリみたいの興味ないんじゃねえのかな。妹に人体実験してるあたりもどうかと思うしな。
 あと、みんなシナリオの最後で先生をやめてしまうのが就職に失敗した留年生としてはとっても怖いです。
 エロけりゃいいやゲーのこういう微妙さはかなり見過ごされがちで、その辺を面白がっていくべきなんじゃないのかなあ、とレビューサイト一般に対して思うの巻。