悪魔のミカタ パーフェクト・ワールド(平日編)(うえお久光著)
ジャンル:ミステリ
第八回電撃ゲーム小説大賞銀賞受賞作の続編
。上下分冊の上巻だが、とりあえずこの一冊をレビューしてみたいと思う。だって下巻買いたくないんだもん。これつまんないから。
つまらない理由は一つ。このシリーズの最大の魅力(だって送り手側は気付いてるのかな? 気付いてない気がする)である。<知恵の実>を巡る虚々実々の駆け引きが出てこないから。
そんなこっぱずかしい名前のサークルでのラブだコメだはどうでもええんじゃ!
当然のように何がそんなに魅力的なのか全く納得がいかない惣一郎さんというか槙原というかな一人目の探偵の思い出話出てくるし。掘り返すなや、欠点。
ていうかその「キミ、森博嗣とか好きなの?」って聞きたくなるキャラどうにかしろ。
上下巻だからこのかったるい事態の裏側が下巻で明かされてなるほどねえ、と思えるような仕掛けなのだとは思うけれど、それにしても、である。
ああ、折角電撃からまたも期待の新人が現れたと思ったのに、なあ。
電撃文庫 2002年6月発行