フリッカー式 鏡公彦にうってつけの殺人(佐藤友哉著)

ジャンル:ミステリ

バーカバーカ。

おめミステリって読んだ事あるか? なんだよこのクソな構成。

まあそれはいいよ。19しゃいでがんばりまちたねー。ボクちゃんえらいでしゅね ー。

今度は伏線もはってみまちょうねー。

ていうかさ、おめ『東京星に、いこう』なんてクソクソなモンパクってなんかものにな ると思ったのかよ? あんなのが好きなの俺達だけだって気付けよ。

おめでてーな。バーカ。貴公は大塚英志の尻尾だな。

うらやましいぜ。


感情的になってあらぬ事を書いてしまった事をまずはお詫びしたい。

しかし、S-neryファンとして、いやさ、桑島法子(来世)としてこんなモン読まされちゃ黙ってらんないでしょ。『To Heart』とか『Kanon』とか『CCさくら』とかのネタは滝本竜彦とかにも通じるあざとい同時代性狙いとしてまあ、理解できるけど、はじまって24ページでいきなり『東京星に、いこう』とかどうよ? 女怪遅漏先生(違)とかさあ。ちゅーか自殺した長女の名前が「癒奈」。爆笑しましたよ、あたしゃ。良く考える と主人公「公彦」だし「天使も踏むを恐れるところ」とか言い出すし。

勇魚=癒奈を自死だ、とする解釈はある程度妥当だと思います。つまり勇魚と森君ってのは一人の人物の異なった側面だって事ですね。正直俺は生き残ってしまった森君の方に興味があるので(ちゅーか投函されなかったパパへの手紙は桑島法子空前絶後のベストジョブだと思う)その解釈には立たないけれど。他者性を見失った男の物語、として読みたいので。

勇魚=癒奈が失われた世界で、空音とお兄ちゃんはどうなってしまうのか。それは確かに実に興味深い。興味深いがな、いくらなんでも空音のお兄ちゃんをナオミ ばりの多重人格にしちゃうのはなしでしょう。ああ、でもお兄ちゃんは実は大江公彦だったという解釈はトンデモなりに説得的だなあ。確かにお兄ちゃんはどこからともなく空音をもらってきたりして非常に大江的です。空音に名前くらいは書いてるか も。

ただ、公彦は極めて自覚的な犯罪者なんですよ、『卒業、最後のセーラー服』とか読むと。『冬の教室』でもいいけど。

そういう意味でこの人物像はどうかな、と。

それはそうと当然佐奈はCV桂川千絵なんですよねえ? 桂川を犯した三人の男 の娘ってこのみと千亜紀と法子なんですか? そうなると犯す三人は大塚英志白倉由美とあとどなた? ってこりゃ余談だね。

そんなわけでミステリとしては論評にすら値しませんが『東京星に、いこう』論小説 としては中々の出来です。そんなん誰も求めてねえがな。

いや嬉しいんだよ、こんなとこで仲間に出会えたのは、さ。


講談社ノベルス 2001年7月発行