わたしたちの田村くん 2(竹宮ゆゆこ著)

ジャンル:その他小説  
 あとは段取りだ、と思ったので放置してあったんだけど、揉めてるみたいだったので読んだ。悪趣味な。
 ああ、もう、この、松澤! このグズ助!
 えー、所詮は段取りなのであとは細部の鮮やかさなんですが、それがまあ一々よい。なお、相馬は考えが足りなくて松澤と田村くんは考えすぎなので田村くんと相馬はどうにも上手くいかんのではないかと思う。伊欧と高浦はくっついちゃえばいいのに。実兄妹だっていいんだもん。というか男の子が優しくてよいですね、どいつもこいつも。
 ところで、見ようによっては可愛い子、が誰がどう見ても美人、に勝つ話を女性作家が書いているというのはなんかこう、どうしたってキモい事が言えそうではあるがキモいので言わない。
 敵役としての説得力という事にしておきます。という意味ではスペックの低さで主人公性を保証する手であって、顔は松澤の方が下、の時点で相馬に勝ち目はないんだよな。と考えていくと相馬が不憫にもなるがやはり松澤派な俺であった。
電撃文庫 2005年9月発行